
ロールバー(別名ロールケージ)は、レース界では当たり前の存在ですが、一般車でも大きな意味を持ちます。今回は、既存のロールバーを改造し、サイドバーを追加する作業をご紹介します。
この作業の主な目的は二つ。まず、乗員の安全性を高めること。そして、ボディの剛性を上げて車の動きを良くすることです。ボディが固くなると、サスペンションの動きが良くなり、路面への追従性が向上します。
今回の作業で特に苦心したのは、既存のロールバー(サイトウロールケージさん)の改造です。
元々付いていたものを再利用しようとしたところ、グローブボックスやサングラス入れが開かなくなるという問題が発生。走行性能と日常の使いやすさ、両方を追求するため、ロールバーのルート変更を決意しました。
作業のポイント
- 内装との干渉を最小限に抑えたルート設計
- 車内での溶接作業における安全対策
- 強度と使いやすさのバランス
作業の流れ
- 既存ロールバーの切断とルート変更
- 新ルートでの仮組みと調整
- 車外での本溶接
- ボディへの再取り付けと機能確認
- サイドバーの追加製作と取り付け


この「だいたい」が一番大事なんです。
特に苦労したのは、車内での溶接作業です。
狭い空間での作業のため、安全対策に細心の注意を払いました。ステンレス板で内装を保護し、少しずつ水で冷やしながら慎重に溶接を行いました。




サイドバーの追加は、横方向からの衝撃に対する保護を強化すると同時に、ドアを開けた時のレーシーな雰囲気も演出します。
ただし、乗り降りがやや難しくなるのは避けられません。これも「不便を楽しむ」カスタムカーの醍醐味と言えるでしょう。

この作業を通じて、車の安全性と走行性能が大幅に向上しました。
同時に、日常使用の便利さも確保できました。カスタマイズの世界は、こうした細かな調整の積み重ねで成り立っています。
溶接技術を活かしたカスタマイズは、車の可能性を大きく広げます。
安全性向上や性能アップにご興味のある方は、ぜひご相談ください。
あなたの愛車をより安全に、より楽しくするお手伝いをさせていただきます。