
マフラーを製作したときに問題になるのが社外品のリアバンパーの開口部。
この部分はどうしても社外品のバンパーは砲弾型と言われるマフラーの開口部になっていることが多いです。
自社のJZX100チェイサーはBNスポーツのバンパーに変更していて先ほど申したように砲弾型のマフラーが合うような開口部になっています。

目次
リアバンパーの開口部をデュアルマフラー仕様にカスタム
この部分を前回製作したデュアルマフラーに合うようにカットしていきます。
FRP素材のバンパーですので切断はグラインダーやエアソー等を使用して切断していきます。
今回マフラーを製作するにあたって、バンパーのスカート部分の下面をマフラーの下面があうように製作したかったのでバンパーをカットすると上の画像のように砲弾型マフラー用の切り欠きが見えるようになってしまいます。
カバーを作成して切り欠きを隠します
この部分を隠すためのカバーを製作していきたいと思います。
裏からファイバーを張り付けてパテで成形していく方法もありますがここは弊社の強みである鉄素材を使用してカバーを製作していきます。

がっしりとした作りの化粧カバーでマフラーに視線を集めるデザインに
寸法を測り、板を切り、仮付け、溶接といつもやっている作業を進めていきます。
鉄はすぐにバンパーの塗装がはがれてしまいそうになるので、マスキングをお忘れなく。
これの難点は取り付けてからもバンパーの塗装がはがれてしまいそうになるということ。
切り口もがっちり固定されて、しっかりとしたマフラー開口部になるのですが「後から取付けましたよ」感を出すことによってマフラーに視線を誘導するようなデザインで製作しました。

パテ処理をして表面を滑らかに仕上げます
溶接跡の隙間を埋めてカーボンシートを貼りやすいようにパテで綺麗に面を出していきます。
2回くらいしかパテを入れていませんがシートを貼るので十分ですね。
この状態になるまえに取り付けるための穴を空けていきます。
穴の位置のバランスが大事です。
これのよって見た目が左右されると思うと緊張します(笑)

カーボンシートを貼り付け…完成と思いきや、、、
特殊な形のボルトを裏からナットで留めて完成。
かと思いましたが、なかなかこちらのカーボンシートがピンク色でボディ色と合わないし周りからも不評でしたのでボディと同色に塗装することにしました。
このフルデュアルマフラーとマフラー用の開口部は後ろから見たときにとても良いバランスになるように製作しています。
一旦ピンクカーボンシートを剥がして塗装の準備していきます。

決してうまくはない板金塗装ですが、小物の塗装は結構綺麗に塗れます。
これからもまだまだ練習して素晴らしい技術をお客様に提供できるように日々精進ですね。

少し低い位置にマフラーを製作することにより、車高も低く見える効果も少なからずあると思います。
ボディ同色のデュアルマフラー切り欠きを隠す化粧カバーの製作でした。