

今日の内容は製作事例と同じような内容になるかもしれませんが、記録としてブログに残しておきたいと思います。
弊社チェイサーは内装付きでどれだけ運動性能を上げられるか、シルビア系に負けない走りができる車両を目指しています。
ドリフトの大会では常にシルビア系が上位に入り、JZX100系に関してはあまり目立たない存在になっています。
最近感じたことでいうと、やはりSRミーティングにはたくさんの台数が集まるのに
1JZドリフトミーティングには思ったほど集まっていなくて、そこのギャップもすごく感じました。
自分のなかではシルビアと同じくらいの台数が集まるようなイベントだと思っていたので
そこはとてもショックでしたね。
中古車相場の価格が少しJZX100系の方が高いっていうのも要因で、シルビア系は若者たちが
まだ何とか手を出せる価格なのかなぁ、とは思いますね。
前置きはすごく長くなってしまいましたが、まだまだ現役で走るシルビアに負けないようなボディ作りということで今回はGOA殺しに挑戦してみました。
GOAというのは昔、テレビCMでもやっていた衝突安全ボディGOAというトヨタが作った
乗員保護を目的としたモノコックボディのことです。
上の写真のようにエンジンルーム部分とキャビン部分の間に大穴を空けることで前から衝突したときに
ここの大穴がクッションになりつぶれてくれて、乗員への身体の負担を軽減させるボディです。
この大穴が、ドリフト中に捩れることでフロントの動きを悪くするのです。
この部分を塞ぐことでフロントサスペンションのインフォメーションが身体に伝わってきて
操作性がよくなっていきます。
この作業は弊社工場まで持ち込みしていただくことで施工可能になります。
もちろんプレートの切り出しだけしてプレートの販売も可能になっています。

この作業で一番気を使う部分というのはやはり、車の炎上ではないでしょうか。
バルクヘッド側の3枚鉄板が重なっているところが、ダッシュボードととても近く
ある程度冷やしながらの作業をしていかないと車が燃える可能性もあります。
少しずつ点付けしながら冷やしながら溶接していきます。
溶接終わった後も30分くらいは車から離れないように燻って燃えてこないか
しっかり確認してから作業を終えます。

すべての溶接が終わったら刷毛塗りでもいいのでしっかりと防錆処理だけしておきましょう。
自分もとりあえず刷毛塗りして終了しておきました。
これをしておかないと車もろとも朽ちてくる可能性がありますので入念に。
左右の取付が終わり、フェンダー、フロントバンパーの取付を行い作業は終了です。
この作業が終わったら後はサーキットに行って走るだけ。
一回滑らせた瞬間にわかる違い。
フロントがぐいぐい引っ張っていってくれて、行きたい方向に車が向かいます。
これは費用対効果は大きいと思います。
同じような商品でなぎさオートさんのがっちりサポートというものがありますが
やはりそちらの商品より溶接で取付する方が確実で、
しっかりとボディが強化されたことがわかります。
是非この作業は皆様にやっていただきたいメニューだと思いますので
問い合わせしていただければなと思います。