
車高を下げつつ、パワーも欲しい。そんなカーマニアの永遠のテーマに挑戦した、オリジナルフルデュアルマフラーの製作についてご紹介します。
このカスタムの主な目的は、車高の確保と性能向上を同時に実現することです。
まず、従来の80mmパイプから60mmパイプへの変更により、車体下部に20mmの余裕が生まれます。これにより、低車高化を維持しつつ、路面とのクリアランスを確保できます。しかし、単に径を小さくするだけでは排気効率が落ちてしまうため、デュアル構造を採用しました。
この構造により、60mmパイプでありながら排気抵抗を軽減することができます。さらに、フルデュアル化によって排気抵抗を大幅に削減することで、エンジンの押し出す力、つまりトルクが向上します。
結果として、車高を下げながらも、エンジンのパフォーマンスを向上させるという、相反する要求を巧みに両立させることが可能となりました。
製作のポイント
- 適切なパイプ径とレイアウトの選択
- 溶接技術の駆使による気密性と耐久性の確保
- 車体との干渉を避けつつ、最適な排気経路の設計
作業の流れ
- 既存マフラーの取り外しと測定
- 新規マフラーのデザインと設計
- パイプの切断と曲げ加工
- 仮組みと車体とのクリアランス確認
- 溶接作業
- 車両への取り付けと最終調整




特に苦労したのは、限られたスペース内でのデュアルパイプのレイアウトです。車体下部の形状や他の部品との干渉を避けつつ、最適な排気経路を見出すのに時間を要しました。
また、曲げ加工の精度も重要で、わずかなズレが全体のバランスに影響するため、細心の注意を払いました。






このカスタムの結果、驚くべき変化が現れました。アクセルを軽く踏むだけで車が大きく進み出す、そんなトルクの向上を体感できます。これは排気効率の改善により、エンジンの「息づかい」が良くなったためです。
ただし、注意点もあります。パワフルになった走りと心地よいエギゾーストノートに魅了され、つい踏み込んでしまうと、燃費が悪化する可能性も。これぞカスタムカーの醍醐味と言えるかもしれません(笑)。
このフルデュアルマフラーは、単なるパワーアップパーツではありません。低い車高と高いパフォーマンス、そして心地よいサウンドを両立させる、まさにカスタムカーの真髄を体現するパーツと言えるかもしれません。
エンジンのポテンシャルを最大限に引き出し、同時に車高の問題も解決する。そんな夢のようなカスタムに興味をお持ちの方は、ぜひご相談ください。あなたの愛車に最適なエキゾーストシステムを、オーダーメイドで製作いたします。
カスタムカーの世界に終わりはありません。この フルデュアルマフラーが、あなたの愛車の新たな可能性を開く鍵となりますように。