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1JZエンジンのタイミングベルト交換。

今の車は希少なのではないでしょうか・・・
タイミングベルトが付いている車両なんて(笑)
1JZエンジンは異常にオイル漏れの多い車だと思っていますが
弊社のチェイサーも例によってオイル漏れが酷いです。
わずかな望みをかけて、オイルポンプオイルパンのバラシなしのオイル漏れ修理です。
このガチガチに締められているクランクプーリーボルトを緩めるのが第一のお仕事かと思います。

クランクプーリーのボルトが緩んだらバラシ作業をやっていきます。
今回はウォーターポンプの交換も行いましたのでエア抜きも含めて丸2日間かかりました(汗)

今回はこちらのVVTi用のカムプーリーもアッセンブリーにて交換します。
かなり高額ですが、ここの中に大きめのOリングが入っているのですが、
ここのボルトを緩めて分解することは不可。となっています。
ただ、有識者の間ではバラシてOリングのサイズを調べて難なく組付けしている方もおられますね。
すごいの一言です(笑)

タペットカバーのガスケットも交換し、カムフロントシール、クランクフロントシールも交換。
オイルポンプにリリーフバルブのOリングも交換してます。
ちなみにテンショナープーリーを留めるボルトがあるんですが、
ここからもオイルが漏れてくるので液体ガスケットやネジロック等で対策することをおすすめします。

VVTi用のプーリーの位置だけは間違わないように。
しっかり全ての相マークを合わせて組付けます。
大変な作業ですがタイミングベルト交換の作業はとてもおもしろい作業だと
個人的には思っています。

クランクフロントシールですが、ここの部分はとても入りが悪く
良く圧力で抜けてしまうこともあるので、グリップが良くなるように
外周にはグリス等塗らないように。
そしてしっかりと嵌る方も、ガスケットの方も脱脂してしっかり平行に叩き込みます。
この作業は慣れないととても難しい作業です。

今回はトラストの強化タイミングベルトに交換です。
前回ついていたのはHKSの強化タイミングベルトでした。
何回転かさせてみてちゃんと相マークが合うことを確認して
タイミングベルトカバーを取り付けていきます。

ファンベルトのテンショナープーリーも新品に交換しました。
部品代だけでも18万円くらいかかったような気がします・・・
クランクプーリーの締付はしっかりとトルク締めを行います。
330Nだったと思います。
小さい工具だと確実にちぎれるのでここは12.7sqの工具を使用します。
9.5sqの工具を使用して折れてしまいましたよ(笑)

ラジエター、タペットカバー、パイピング等しっかり元に戻して
冷却水のエア抜きを行い作業終了です。

今回はJZX100チェイサーのタイミングベルト、ウォーターポンプ交換作業を行いました。
かなり高額な部品代にはなりましたが、長く乗るためには大事なことだと思いますので
リフレッシュしたい方はご連絡いただけるとありがたいです。